すっくと伸びた茎の先に紫の細い筋の入った花びらのアネモネパンドラ。
密集しためしべ、花糸(おしべの葯を支える糸状の柄)の先おしべがとてもユニークなところが気に入って購入したました。
花びらと思っていたのは後で日本植物生理学会のホームページの質問コーナーをみて、花弁ではなくてがくなんだって事を知りました。また、これまでその区別のつけ方が解らなくてモヤモヤしていたのですがなるほどなぁ~って思いました。1月末に購入したアネモネパンドラは5月初までの長いあいだ咲き続けていろいろな姿をみせてくれました。感謝。
アネモネ パンドラ 切り抜き画像のページに他の素材も載せています。フリー素材ですのでご自由にお使いください。
アネモネパンドラ 栽培記録
2014年1月25日
購入時の様子。大きな花の根元にこれから咲きそうな蕾がついている鉢を購入しました。
2014年1月26日
アネモネのおもしろいところが、日光のあたり具合で花(がく)が開閉するところ。日光の当たり具合で開いたり、閉じたりします。その様子からヨーロッパでは妖精の棲家とよばれているそうです。下のアネモネ伝説のところに開いている時と閉じているときの写真を載せています。お昼12時近くのようす。アネモネは日があたるとこんな感じにピーンと花が開きます。
根元の方の小さい方の花も咲きました。アネモネの紫の花にみえているところはガクで花弁はないのだそうです。咲き始めの頃の雄しべは中心寄りが黄色でアクセントがついていて綺麗です。日が経つにつれて濃い紫へ変色していきます。
これは夕方4時半ごろのようす。日が陰ると花びら(ガク)を閉じていきます。開いているときもいいですが、こうやって閉じている姿も綺麗なのがアネモネのいいところですね。
2014年2月9日
小さい方の花もだいぶ大きくなりました。大きい方と小さい方、同じような立ち姿がなんともかわいらしいです。
2014年2月23日
最初に咲いていた方の花が今にもひらひらと散りそうで
そっと触ったらパラパラと散って雄しべと雌しべだけに。
近寄ってみるとこれはこれでなんか花のような感じもする。
最初に咲いていた花は枯れたけど根元に新しいアネモネパンドラの蕾が出てきていました。これからの成長が楽しみです。蕾の感じはちょっとふきのとうにも似ていますね。
2014年3月4日
アネモネパンドラは成長が早いですね。2週間前には根元のほんの小さな蕾だったのがこんなに大きくなりました。
2014年3月8日
アネモネパンドラは花が閉じているこの感じもいいんですよね~。
2014年3月9日
咲きかけの頃は雌しべの内側が黄色にになっていて、外側が濃い紫です。時が経つに従って内側も紫に変わっていきます。
2014年3月16日
この頃になると最初黄色だった内側の雌しべも紫になっていあmす。
そして根元にはまた、新しい蕾が出来始めて、一輪萎れると次の蕾が出来始める感じで、新しい花が楽しめてお得感いっぱいなアネモネパンドラです。
2014年3月23日
また新しい花が咲きました。ほんとに成長が早くて次々と新しい花が咲いてうれしいです。
2014年3月29日
花が一輪散って花序だけが残っています。これは花茎の根元からカットしておきましょう。
一日で開いて閉じて、いろんな変化を楽しめます。
アネモネパンドラの花序と雄しべを拡大してみるとこんな感じです。
根元にしっかりとアネモネの新しい芽出てきています。
2014年4月6日
今にも咲きだしそうなアネモネの花芽。なんかウーパールーパーに似てる・・・。
2014年4月19日
まだまだ元気に咲いています。
2014年4月27日
枯れたアネモネの花びらはぽろぽろと落ちて
花序だけが残ります。こうなった後は花茎の根元からカットしています。
次の花芽が咲く準備
2014年5月3日
この花がアネモネの今年の最後の花になりました。
2014年5月10日
花はすべて咲き終わり、アネモネの葉も徐々に黄色くなってきました。
2014年5月18日
そして5月中頃にとうとう枯れてしまいました。
アネモネパンドラ 育て方
■花名:アネモネ
■科目:キンポウゲ科
■属性:アネモネ属
■原産国:ヨーロッパ南部~地中海東部沿岸
■開花時期:2~5月
■一年草/多年草:多年草
■管理:芽が出て地上部が枯れるまでは風通しと日当たりの良い場所。地上部がかれたら
雨の当たらない日陰で管理。10月ごろになったら日あたりの良い場所へ移動。耐寒性あり、
耐暑性なし。
■水やり:表面が乾いたらたっぷり初夏になって地上部が枯れたら水遣り中止、10月に
なったら再び水遣り開始。
■土・肥料:水はけの良い土。酸性の土をきらう。10~3月の間は2週間に一度ぐらいの割合で液肥。
■増やし方:分球。6~8月に球根を掘り下げたときに、切り分けて増やす。
■購入価格:200円
アネモネパンドラ 花言葉
あなたを信じて待つ
アネモネの伝説
アネモネにはいろいろな伝説があるようです。
①ギリシャ神話:美少年アドニスの血と神の酒からアネモネ生まれた。
アフロディーテが愛した美少年アドニスが猪狩りの際、その牙で短い一生を終える。嘆き悲しんだアフロディーテは供養のためにその亡骸の上に神酒をまいた。するとそこからアネモネが咲き、その花を慰みに生きたというお話。
②ローマ神話:花の女神フローラの待女アネモネが花に姿をかえた。
風の神ゼフィルスは妻の花の女神フローラの待女のアネモネに恋をしてしまう。それを知ったフローラは嫉妬に駆られアネモネを花に変えてしまったというお話し。
③ヨーロッパ:妖精の隠れ家
夜になると妖精がアネモネの花に舞い降り、それを感じた花はそっと花びらを閉じて、朝まで妖精を守るというお話し。④キリスト教:野の花=アネモネ説 新約聖書のマタイによる福音書6章の一説。野の花がどうして育っているか、考えてみるがよい。働きもせず、紡ぎもしない。しかし、・・・の「野の花」がアネモネという説。とてもミステリアスな花ですね。